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目の下にクマがあると疲れて見られたり、実年齢より老けて見られる原因になります。男女問わず、クマの悩みを抱えている人も少なくないでしょう。
クマ取り手術には、下まぶたの表面を切開せずクマを改善できる治療法もあります。切らないクマ取りなら傷跡が目立たず、切開法に比べてダウンタイムも少ないメリットがあります。また、一度手術を受けると、クマが改善された状態を半永久的に維持できます。
ここからは、切らないクマ取りの種類やメリット・デメリットについて詳しく解説します。クマ取り治療を受ける際のクリニック選びのポイントも紹介しているため、手術を検討している人はぜひ参考にしてください。
目の下のクマ取りには表面を切開する方法のほか、切らないクマ取り手術もあります。切らないクマ取りは、下まぶたの裏側から膨らみの原因となる脂肪にアプローチすることで、クマやたるみを改善できます。
まぶたの表面を切開しないため、一般的なクマ取りに比べてダウンタイムが短く、半永久的に持続するメリットがあります。
切らないクマ取りは、切開する施術に比べてダウンタイムが短く、傷跡を残さず若々しい目元を手に入れることができます。
ここからは、切らないクマ取りの種類と特徴について詳しく解説します。
治療法 | 経結膜脱脂法 | 裏ハムラ法 | ヒアルロン酸注入 | 脂肪注入 | マイクロCRF |
---|---|---|---|---|---|
特徴 | 目の裏側に穴を開けて眼窩脂肪を取り出す | 目の裏側を切開し、眼窩脂肪を凹みのある箇所へ移動して再配置する | ヒアルロン酸を目の下の凹んだ部分へ注入する | 自身の脂肪を採取して目の下に注入する | 経結膜脱脂法で眼窩脂肪を除去したあとにできた凹みに、不純物を除去した自身の脂肪細胞を注入する |
適応するクマの種類 | 黒クマ | 黒クマ | 黒クマ |
・黒クマ |
・黒クマ |
ダウンタイム | 1~2週間程度 | 2~4週間 | 数日~1週間 | 1~2週間程度 | 数日~1週間 |
メリット | 傷跡を残さず目の下のふくらみを除去できる | ・傷跡を残さず目の下のふくらみを除去できる・表ハムラ法に比べてダウンタイムが短い | ・費用が安く済む・注射器で注入するだけでダウンタイムが短い |
・自然な仕上がりになる・肌質が改善される |
・定着率が高い・持続期間が長い |
デメリット | ・目の下にくぼみや凹凸が生じることがある・たるみやシワができることがある | ・手術の難易度が高い・皮膚のたるみを切除できない |
・持続期間が短い・ヒアルロン酸が皮膚から透けて青く見えることがある |
・脂肪を採取する必要がある・しこりができることがある | ・脂肪を採取する必要がある・しこりができることがある |
経結膜脱脂法は、目の下のクマやたるみの原因となる眼窩脂肪を、切開せず取り出す治療法です。眼窩脂肪が突出することで生じる目の下のクマやふくらみ、たるみ、シワの改善が期待できます。
下まぶたの裏側中央に5~77mmほどの穴を開け、余分な脂肪を除去します。このとき年齢やクマ・たるみの状態に合わせて、適量の脂肪を少しずつ取り除きます。
痛みを感じることはほとんどなく、まぶたの裏側の施術になるため傷跡が残る心配はありません。粘膜部分に穴を開けるため、縫合の必要もなく傷の治りが早いのが特徴です。
裏ハムラ法は目の下のふくらみの原因となる眼窩脂肪を、凹みのある箇所へ移動して再配置することで、下まぶたの皮膚を平らにする治療法です。
まぶたの裏側の結膜を切開するため、内出血などのダウンタイムが短く、表面に傷跡が残ることはありません。涙袋がない人は、この治療でくっきり出てくるケースが多いです。
表を切開するハムラ法との大きな違いは、皮膚のたるみを切除できない点です。そのため、裏ハムラ法は皮膚のたるみが少ない人や、眼窩脂肪の突出が原因で目の下にふくらみがある人に適しています。
ヒアルロン酸注入も、目の下のふくらみやたるみが原因で生じるクマの治療に有効です。目の下のくぼみにヒアルロン酸を注入することで、皮膚を平らな状態に整えます。
注射器で注入するだけの施術で、費用が安いメリットがあります。一方、持続期間が数ヶ月から1年程度と短いため、繰り返し施術を受けなければいけないデメリットも。また、ヒアルロン酸が肌に馴染まず、仕上がりが不自然になる可能性もあります。
脂肪注入は、自身から採取した脂肪を目の下に注入する施術で、どのタイプのクマも改善できる治療法です。黒クマの場合は凹みに注入することで、下まぶたの凹凸による影を解消します。脂肪を注入することで血流が促進されるため、茶クマや青クマの改善も期待できます。
また、自身の脂肪を使うためアレルギー反応や拒否反応が起こりにくいメリットがあります。
マイクロCRFは脂肪注入の一種で、経結膜脱脂法で眼窩脂肪を除去したあとにできた凹みを治療する際に用いられます。
CRF(コンデンスリッチファット)とは、自身から採取した脂肪から不純物を取り除いた脂肪細胞です。マイクロCRFでは、この脂肪細胞を更に粉砕して滑らかな状態にしたものを使用するため、定着しやすく持続期間が長いメリットがあります。
また、従来の脂肪注入とは異なり、目の上のくぼみや小ジワなど細かい箇所にも注入できます。
切らないクマ取りで解消できるクマの種類
経結膜脱脂法や裏ハムラ法、ヒアルロン酸注入で改善できるのは黒クマのみです。これらは目の下のふくらみが原因となる黒クマを解消する治療法です。
眼窩脂肪を除去するだけでは色素沈着や血行不良を改善することはできないため、茶クマや青クマを解消できません。
一方、マイクロCRFをはじめとする脂肪注入は、自身の脂肪を注入することで血行が促進され、肌質改善にもつながるため、黒クマ・茶クマ・青クマの改善が期待できます。
特に、マイクロCRFにはシワやたるみを改善する脂肪幹細胞や、肌を活性化する成長因子が豊富に含まれており、肌組織の再生が期待できます。そのため、皮膚の乾燥や小ジワ・ほうれい線の改善にも期待できます。
切らないクマ取りは、皮膚の表面を切開しないため傷跡が目立たず、ダウンタイムが少ないメリットがあります。一方、眼窩脂肪を除去することで皮膚がたるみ、小ジワが増える可能性も。
ここからは、切らないクマ取りのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
傷跡が目立たない
切らないクマ取りは、下まぶたの表面を切開しないため、傷跡が残らないメリットがあります。
まぶたの裏側を5~7mmほど切開するだけで済むため、表に傷ができることはありません。
ダウンタイムが少ない
切らないクマ取りは下まぶたの裏側をわずかに切開するだけで、表から切開する施術に比べてダウンタイムが少ないメリットがあります。
まぶたの裏側を切開しても腫れが少なく、ほとんどの場合が数日で治まります。内出血が生じることもありますが、1週間程度で落ち着くことがほとんどです。縫合しないため抜糸も不要で、シャワーなら施術の当日からOK。日常生活への支障がほとんどありません。
1回の施術で効果を得られる
複数回の施術が必要になる美容整形もありますが、切らないクマ取りは1回の施術で効果を得られるメリットがあります。
1回10~20分程度の施術で目の下の眼窩脂肪を除去でき、クマの原因となるたるみやふくらみを解消できます。大きく切開しないため、身体への負担も最小限に抑えられます。
半永久的に維持できる
切らないクマ取りで除去した眼窩脂肪は元に戻ることはありません。そのため、1度手術を受けると半永久的に効果を維持できるメリットがあります。
ただし、ヒアルロン酸注入の場合はヒアルロン酸が体内に吸収されるため、持続期間が数ヶ月から1年程度と短くなります。加齢により眼窩脂肪が突出することで、ごく稀に再発する可能性もありますが、眼窩脂肪の除去で根本となる原因を解消できるため、半永久的にクマの改善を維持できます。
小ジワが増えることがある
切らないクマ取りで眼窩脂肪を除去すると、下まぶたの皮膚が余ってたるみを引き起こし、小ジワが増えることがあります。
必ずしも起こるデメリットではありませんが、もともとあったシワが深くなったり、新たにシワができることもあります。切らないクマ取りで小ジワが増えた場合は、脂肪注入することで改善が期待できます。
左右差が出ることがある
切らないクマ取りは左右の下まぶたを施術しますが、もともとの脂肪量に左右差があります。人の顔のパーツ自体に左右差があるのが一般的で、クマ取りの手術でバランスよく仕上げるには、医師の高いスキルが必要です。
術後に左右差が気になる場合は、医師の経験やスキル不足が原因と考えられます。自然な仕上がりを求めるなら、クマ取り手術の症例や実績が豊富な医師が在籍するクリニックを選びましょう。
痛みや腫れが生じることがある
切らないクマ取りは皮膚を大きく切開する施術ではありませんが、術後に痛みや腫れが生じることがあります。
ただし、他の美容整形に比べて軽症で、痛みや腫れが出ない人も少なくありません。ダウンタイムは1~2週間ほどで徐々に治まるため、医師の指示を守って過ごしましょう。
目の下のクマには種類があり、たるみや凹みによる黒クマはセルフケアで改善することが難しく、誤ったセルフケアで症状が悪化する可能性もあります。
切らないクマ取りは以下のような人におすすめです。
いつも疲れて見られる人や、実年齢より老けて見られる人、コンシーラーを使ってもクマを隠せない人には、美容クリニックの切らないクマ取り手術がおすすめです。
切らないクマ取りは表面を切開しないため傷跡が残らず、ダウンタイムも短いのが特徴。術後すぐに若々しい目元を手に入れられるため、短時間で効果を実感したい人にもおすすめです。
クマ取りは目元の美容整形の中でも、医師のスキルや経験によって、仕上がりが大きく変わる手術です。失敗を防ぐためにも、経験豊富で技術力の高い医師が在籍するクリニックを選びましょう。
ここからは、クマ取り手術を受ける際のクリニック選びのポイントを紹介します。
クマ取り手術は、医師のスキルや経験によって仕上がりが大きく変わります。スキル不足の医師が施術することで、仕上がりに左右差が出たり、逆にくぼみや凹凸が目立つリスクがあります。
クリニックの公式サイトには、症例写真や実績が掲載されていることがほとんどです。医師の経歴も確認したうえで、安心して手術を任せられるクリニックを選びましょう。
クマ取り手術の前に無料カウンセリングを設けているクリニックがほとんどです。カウンセリングでは医師がクマの悩みや要望についてヒアリングし、1人ひとりに合った治療法を提案してもらえます。
手術に対する不安や悩み、希望の仕上がりについてしっかり相談できるクリニックを選んでください。カウンセリングではクリニックの雰囲気や医師との相性も確認できるでしょう。
術後のアフターケアも重要です。クマ取りは他の美容整形に比べてダウンタイムが少ない手術ですが、万が一のトラブル時に適切に対処してもらえるクリニックなら安心です。
担当医を指名できるかどうかも確認しておきましょう。クマ取りの実績が豊富なクリニックでも、在籍する全ての医師がクマ取りに精通しているとは限りません。
クリニックの公式サイトで医師の経歴を確認し、クマ取りの治療経験が豊富な医師を指名できれば、失敗のリスクを避けられるでしょう。
クマ取りの料金が相場より安いクリニックでは、経験の浅い研修医やバイト医師が施術を担当するケースもあるため注意してください。
クマ取りにはさまざまな治療法があります。また、クマにも複数の種類があり、症状によって最適な治療法が異なります。
治療メニューが豊富なクリニックなら、クマの状態や仕上がりへの要望、予算に合わせて適切な治療を受けられるでしょう。
経結膜脱脂法と裏ハムラ法の違いは?
経結膜脱脂法は脂肪を除去することで目の下のふくらみのみを改善します。
一方、裏ハムラ法は脂肪を凹みのある部分に移動し、再配置して目の下の皮膚を平らにします。
裏ハムラ法で目の下がくぼむことはある?
裏ハムラ法は、脂肪を無理に除去するのではなく位置を移動させる手術で、目の下がくぼむ可能性は極めて低いといえます。
裏ハムラ法で涙袋ができることはある?
裏ハムラ法で目の下のふくらみが改善されると、涙袋がはっきりしてくる人が多いです。
裏ハムラ法の手術では、涙袋を形成するのに欠かせない眼輪筋への損傷はほとんどありません。
目の下のたるみにマッサージは有効?
目の下のたるみの原因が眼精疲労や血行不良の場合は、マッサージで血行が促進されて、たるみが解消されることもあります。
ただし、加齢による眼窩脂肪の突出がたるみの原因の場合は、マッサージでは改善されません。マッサージによる摩擦で、逆に目の下に色素沈着が起こり、クマの原因になるケースもあります。クマを改善するために、まずは原因を見極めることが大切です。
脂肪注入によるクマ取り手術のリスクは?
脂肪注入することでしこりができる可能性があります。
注入する脂肪の量が多過ぎると、十分な酸素が届かず脂肪が壊死状態になり、しこりができてしまいます。
失敗を避けるためにも、脂肪注入によるクマ取りの治療実績が豊富なクリニックを選んでください。
目の下のクマやたるみにヒアルロン酸注入は効果ある?
目の下のクマやたるみに、ヒアルロン酸注入の効果は期待できますがデメリットもあります。
目の下のくぼんだ部分にヒアルロン酸を注入することで、手軽にクマやたるみが解消されます。ただし、ヒアルロン酸が体内に吸収されると元の状態に戻ってしまうため、持続期間が短いデメリットがあります。
また、注入したヒアルロン酸が皮膚から透けて青っぽく見えてしまうことも。更に、ヒアルロン酸注入しても肌質が改善されるわけではないため、青クマや茶クマには効果がありません。
目の下のクマは美容クリームで改善できる?
目の下のクマが茶クマの場合は、美白作用のある美容クリームで改善が期待できます。
ただし、目の下のふくらみやたるみが原因の黒クマは、美容クリームでは改善されません。むしろ美容クリームを塗り込む際の摩擦で、たるみやシワが増えてしまう可能性があります。
また、美容クリームやマッサージなどのセルフケアには即効性がなく、半年以上かけてじっくりケアを続ける必要があります。すぐに効果を実感したい人は、美容クリニックでのクマ取り治療を検討しましょう。
切らないクマ取りに痛みはある?
切らないクマ取りで痛みを感じることはほとんどありません。
切らないクマ取り治療は、他の施術に比べて身体への負担が少なく、極細針を用いた局所麻酔を施すため、施術中に痛みを感じることはほとんどありません。
局所麻酔の前に点眼麻酔するため、注射による痛みも最小限に抑えられます。それでも痛みが心配な場合は、オプションで静脈麻酔や眼窩下神経ブロックを追加すれば、痛みを軽減できるでしょう。
切らないクマ取りの経結膜脱脂法の料金の相場はどれくらい?
切らないクマ取り治療「経結膜脱脂法」の料金の相場は20~40万円ほどです。クリニックによっては50万円程度かかることもあります。
目の下の凹みの状態によっては、経結膜脱脂法にプラスして脂肪注入や裏ハムラ法を勧められるケースもあります。
手術によりまぶたの余分な脂肪と緩んで下がってしまった組織や皮膚の邪魔な部分を除去し、目元のたるみとシワ、腫れぼったさを一度にスッキリと解消することができます。
余分な皮膚だけを取り除く手法と、その奥の脂肪や眼輪筋・ネット状に組織を押さえている眼窩中隔まで処置をする手法とがあり、たるみの度合いや皮膚の状態を見て組み合わせて施術します。
いずれの場合もまつ毛の生え際に沿って切開するので、傷が目立つ事はありません。
皮膚切開法 | 220,000円 |
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脱脂のみ | 165,000円 |
運営者情報
運営者 | 医療法人社団 徳雅会 三島クリニック |
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住所 | 〒210-0007 川崎市川崎区駅前本町7-4 井門川崎ビル8階(アゼリア地下街38番出口) |
アクセス | JR・京急川崎駅から徒歩約2分 |
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